まめ - たんたんめん

備忘録 C# / WPF 多め

育休制度を使って社会保険料を免除するお得な裏技

普段はプログラミングの記事を書いているエンジニアなのですが今日はプログラミング記事ではなく働く中でのお得な育休の取り方について紹介しようと思います。そのほかにもちょろっとして税金の豆知識とかを蛇足的につらつら書いてみます。

筆者プロフィール

27歳エンジニア
ゲーム系の専門学校を卒業して、現在の会社に新卒入社
会社では主にC#WPFを使ったプログラミング業務を担当しています。 21歳で結婚し、1歳半の子供がいます。来年には2人目が産まれる予定。
趣味はゲームとプログラミングで業務で学んだ事を活かしつつ個人でソフトウェアなどを作っています。

はじめに

筆者やファイナンシャルや税の専門家ではありませんのでこの記事の内容が間違っている場合や、情報が正確ではない可能性があります。記事の内容についての保証や責任などは負えませんのでご承知おきください。
この記事の内容については2020年12月現在の内容です、法改正などにより制度などが変わる可能性があります。

また、このブログはアフリエイト目的のブログでは無いので具体的な商品やサービスの紹介はしません。

実績

お得と言ってもどれくらい帰ってくるのでしょうか。
私の場合は令和元年に実際に育休を使って10万円程帰ってきました!
実は育休の期間は2日ですので業務にも支障が出ていません。
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給料に対する税金の仕組み

みなさん給与明細をもらったときに額面の金額と実際に振り込まれる手取りの金額が違うことはご存知だと思います。いわゆる源泉徴収と言う給与から税金などを天引きする仕組みですね。 この天引される内訳は大きく3つに分類することができます。

所得税

所得税はわかりやすいですね。所得に対して累進課税で割合で加算されます。 所得と年収は違っているのでのネットでよく見る年収いくらの人は所得税が何パーセントかかるみたいな記事は正確ではありません。年収に対して各種控除を引いた金額に対して所得税がかかります。 例えば年収500万くらいの人は所得が330万を超えるかどうかの瀬戸際になりやすく税率が10% or 20%と変わるので年収ではなく所得が330万を超えそうな場合は医療費控除・セルフメディケア控除・ふるさと納税(寄付控除)などを利用し控除額を増やすことで税率を下げることができるかもしれません。

税率参考 No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁

住民税

住んでる地域に対しての税金ですね。
勘違いされる方も多いのですが地域によって金額が変わったりすることはありません。
ただし、ふるさと納税(寄付控除)をすることによって住民税を分担させる 実質2000円でと言うのはこの住民税が減額されて帰ってきているからなんですね。余談ですがふるさと納税をする場合、ワンストップ制度と呼ばれるものと自分で確定申告をするパターンがあります。
ワンストップ納税の場合はいくら控除されるかを知るには毎年10月頃に市や区の行政から送られてくる給与所得等に関わるから始まるハガキに書いています。
確定申告を自分でしない場合はこの紙くらいしか簡単に知る術が無いので注意しましょう。

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社会保険料

社会保険料と言うのが所謂、年金や健康保険料のことですね。
一概には言えませんが天引される項目としてはこの社会保険料が一番多い傾向にあります。
今日のメインテーマはこの社会保険料になります。
余談ですが、実はこの社会保険料会社と折半で払っているのでフリーランスや独立をした際には100%払わないといけないので注意が必要です。

育休による給与の保証制度

詳しい説明などは小難しいサイトなどをみてもらう事としてこの記事では要点を絞って解説します。

長期の育休を取得する場合

これが所謂みなさんの想像する育休だと思います。
これは期間によって給与の50%~67%を休業中も貰えると言う制度です。 ただし、休み期間が短い場合はお金はもらえません。
家庭の事情で子供の面倒をみないといけない場合は素直に普通に取るべきです。

社会保険料の支払い免除

今日のメインテーマです。 上記の給与保証とは別に育休中は社会保険料の支払いが免除される制度があります。こちらは期間に関係なく下記条件を満たしていればOKです。

産休・育休ともに休業の「開始月」から「終了前月」までが社会保険料免除の対象となります。

ポイントなのは開始月〜終了前月と言うところで、
例えば6/31 / 7/1の二日間の育休を取った場合も社会保険料の免除を申請することができます。(申請はする必要があるのでご注意ください)

更にボーナス月の場合はボーナスに掛かってくる社会保険料も控除されます。 なので可能であれば 6月最終営業日〜7月の最初の営業日の2日間もしくは年末年始を跨ぐ形で取得するのをお勧めします。

私の場合

私の場合は、子供が生まれた年の9月ごろに、総務部の担当者に直接相談しました。
担当者もこの制度について詳しくは知らなかったみたいで一悶着がありましたが、無事、ボーナス月である年末年始の休みを営業日を育休にしてもらえるようにお願いしました。

当時は額面30万円で手取り24万円くらいでしたが育休制度を使った社会保険料の免除で年末年始の休みを育休として処理してもらうだけで額面30万で控除金額がマイナス値になり手取り35万となりました。

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注意点
*1.具体的な控除金額は賞与などによって変動します。賞与月ではない場合おそらく数万円程度になると思われます。
*2.この方法を使うと改めて長期の育休が取れなくなりますのでご注意ください。
*3.育休が取得できる期間は原則子供の1歳の誕生日までとなります。

まとめ

  • 給与から天引される社会保険料を育休制度を使って控除することができる
  • 控除月はボーナス月に当てるとボーナスも合わせて控除される

最後に

今日はお得な育休制度について記事にしてみました。 筆者はプログラミング以外にも投資なども行なっておりますのでそう言った記事も今後書いてみたいと思っています。

追記

記事を書く上で調べていたところ2022年を目安に制度が改正される可能性があることがわかりました。
育休中の社会保険料、免除要件厳しく 厚労省方針: 日本経済新聞